世界周航が終わった後、提督とお姉さんは、インドから東南アジア周辺で遊んでいました。特に一緒に行動していた訳でもありませんが、冒険でうろうろしているお姉さんが、余り移動しない提督のいる港を通りかかることが度々ありました。
ある日、ちょっと採集をしていて、植物油が貯まっていたときのことです。
例によってお姉さんが通りかかったので、
「植物油あげるから、チャーゾー作って!」
と、提督がお姉さんに料理を強要しました。東南アジアレシピで作れる、ライスペーパーで具材を包んで揚げたお料理です。それをお弁当にして、また採集などをするつもりのようですが…
「人に言うな。自分で作れるじゃない」
「材料を買いにいかないといけないじゃないですか」
「…作って持ってこいと言ってる?」
「はい、出前して下さい」
「鬼だな」
ぶつぶつ言いながらも、でもお姉さんは、料理に旅立たれました。ちょっと作ってみたくなったのでしょう。
「どうでもいいけど」
そして、出来上がった料理を持ってきてくれたお姉さんが言いました。
「レシピが『揚げ
生春巻きの作り方』なんだけど」
「そうですね」
「揚げたら生春巻きじゃないよね」
「……え」
……まあ、これも、どうでもいい話です。
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